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「ちちとははからとどいたいのち」

先日の集中豪雨では、大変ご心配になった方も多かったのではないかと思います。これ以上災害が起こらないように祈るばかりです。
 先日から、県内の中学生が自殺するという大変残念なニュースが続いています。どうして何らかの方法で救うことができなかったのかという無念さとともに、自殺という手段しかとれなかった苦しさは理解できるにしても、何故もっと自分を大切にできなかったのかという残念さが最後まで残ってしまいます。
 先日から、心臓病で重度障害のため、16歳までしか生きることのできなかった、松﨑胡桃(まつざきくるみ)さんの詩集、「まま そだて ありがとう」を読んでいます。先ほどの中学生にもぜひ読んでほしかったと思います。


ちちとははからとどいたいのち
2014年6月23日
くるみの いちねんかんの にゅういんせいかつに つきそってもらったこと
とうさん かあさん おとうとたちに とてもかんしゃしています ありがとう
みんなには すごくしんばいかけたね ごめんなさい

とほうにくれ あいときぼうを うしないかけ いのちまで うしなおうとしたけど
いつもそばに かぞくがいてくれたから がんばることができた
かあさん とうさん ありがとう

これから たくさんしんぱいかけたり ないたりするときがあったら
いっしょに かなしまずに わらってほしい
いきるということは しあわせなこと

うちのかぞく あいがたくさんあふれ しあわせ
これからさきも いっしょにいたい


 「命の大切さ」を理解するためには、その対極にある「死」の意味を理解する必要があると思います。幼児にそれをすぐに理解しろということは無理でしょうが、自然に理解していくためには様々な機会がいります。
自宅で死を迎えることの多かった昔と違い、病院で死を迎えることがほとんどとなってしまい、子どもたちにとっても家族の死というものが身近ではなくなってしまいました。
そうなると小さい頃からいろいろな小動物を飼うなどして、その「死」というものに立ち会わないとなかなか「死」の意味はわからないと思います。もちろん、それをわからせるためだけに小動物を飼うわけではないでしょうが、どんなに一生懸命に世話をしようとどんなに大切にしようと「死」は避けられないことを学ぶことが重要です。
長い夏休みですが、お子さんには一回り大きく成長できる経験をたくさんさせてほしいものです。- 園 長 -

「教育とは思考力の発達をサポートすること」

長期予報では、今秋はあまり秋晴れの日が少ないとのことでしたが、今のところ涼しく、順調に秋が到来しているように感じます。
 先日から、東京大学教授の池谷裕二さんの著書、『パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学』という本を読み始めました。この本は、自身の長女の誕生から4歳の誕生日までを、自身の研究をふまえつつ見守ったユニークな育児記録です。とても参考になると思いますので、要約させていただきます。
=特に興味深いのは時間や空間を把握し、言葉や数などの理解力を獲得していく幼児の脳の急成長ぶりだ。例えば記憶の蓄積やメンタルローテーションと呼ばれる認知の基礎能力の獲得が想像力や予測力や対処力を育み、他者への気遣いや自制心につながるという。そして幼児の脳の使い方を知ればイヤイヤ期(第一反抗期)、ウソや言い訳などの意義がわかる。
 池谷さんは、「育児は最初の3~4年が大切。よく電車などで反抗的な子を感情的に叱るお母さんを見かけますが、反抗も幼児が社会性を獲得していく大事なプロセス」という。「歓迎すべきで、親も忍耐力が試される」とも。
 そして個性や才能の開花は遺伝と環境が半々で影響するというが、親はどう子に向き合えばよいのだろう。「才能はやらせてみないとわからないが、大事なのは、どういう世界がその子に向いているかを見極めること。そして無理強いせずに導くこと」と語る。
 一方、日本の子育て環境では、自分の頭で考えて行動できる個性的な子どもが育ちにくいのではないかという問いに対しては、「窮屈な日本の社会は過渡期だと思う。いま求められているのは、どんな技術がもたらされても、恐れずに、すばやく適応できる能力です」。だから池谷さんは娘に「お受験」はさせないつもりだという。
 「知識を詰め込む早期教育よりも自然の中で様々な経験を重ね、その経験を説明したり書いたりするほうが独創性や適応力の高い人間が育つと思う。私たちはもう一度、育児や教育の原点に戻り、生物としての人間とは何かを考える必要があります。また育児に対する周囲の理解が進むだけで世の中が変わる。教育とは結局、子どもが自力で生きていける思考力の発達をサポートすることですから」=
 確かに日本の教育では、長い間「読み、書き、そろばん」に象徴されるような、記憶力に重点が置かれた方法が採られてきました。そして、その方法が実際に日本の教育を今のように高めてきたのも事実です。
 しかし、みなさんもご存じのように、いろいろな分野でAI(人工知能)を使ったロボットが発明され、記憶力の分野などでは追い越されようとしたり、残念ながら実際には追い越されている分野もあります。将来的にAIが私たちのように自分で考えたり、判断したり、感情を持ったりできるのかは定かではありませんが、このような状況のもとでは、記憶力よりもこのような力が求められるのは当然なのかもしれません。
 そんな意味からも、独創性や適応力のある、感性豊かな人に育ってほしいと思います。
                                              - 園 長 -

「読書のすすめ」


 今年は各地で記録的な大雨が降ったり、梅雨が明けても蒸し暑い日が続いたりと天候不順な夏でした。爽やかな秋らしい秋の到来を心待ちにしたいと思います。
 先日、高校の校長先生たちとの会合があり、様々な話題が出たのですが、今一番困っているのは、高校生のSNS問題だそうです。ある調査によると男子高校生はSNSを利用している時間が平均4時間、女子高校生はなんと平均6時間なのだそうです。それだけ使っていると使っているのではなく、SNSに支配されているといってもいいと思います。当然、国語力は低下しますし、国語力だけではなく、すべての学力の低下が深刻な状況とのことです。せめて、その三分の一位は勉強や読書をやってくれるといいのだがという話でした。
 昭和女子大学学長、元埼玉県副知事の坂東眞理子さんが子どもたちに書き下ろした「大人になる前に身につけてほしいこと」という本の中に、「読書のすすめ」という章があります。とても参考になりますので、ご紹介いたします。
=みなさんは、本をどれくらい読んでいますか?本を読まなくてもインターネットや携帯電話でいろいろな情報は手に入りますが、しっかりまとまった知識を得る手段としては、本のほうが優れています。
 感性を豊かにし、自分なりのものの考え方や価値観を形づくるうえで、読書はその材料をたくさん提供してくれます。
 小さいころは本が好きでも、成長するにつれて本を読まなくなってしまう人は少なくありません。それはとてももったいないことです。
 本が苦手だなと思っている人は、無理に「ためになる本」を読もうと思わずに、まずは「面白い本」を見つけて読んでみましょう。ワクワクするストーリーの本など、面白い本を夢中になって読むという経験をすると、本を読むことが好きになってくるはずです。(中略)
 限られた読書の時間は、質の高い読書にあてましょう。『聖書』や『論語』だけでなく、長いあいだ読みつがれてきた本には人生の知恵がつまっています。
 名作は何度読み返してみても、そのときどきの自分の経験によって、前に読んだときには気づかなかった別の顔を見せてくれるので、新鮮に感じられます。
 そして、できればただ読むだけでなく、そのなかから心に残る一節を覚えておきましょう。短歌や詩はリズムがよいので、声に出して何度か読んでみると意外と覚えられます。
 たとえば『古今集』の歌や蕪村の俳句をいくつか知っているだけで、自然を見る目が敏感になり、その美しさをより深く味わえるようになります。読書は人生に厚みを与え、人間味を深めてくれます。ぜひ本を読む喜びを味わってみてください。=
 秋の夜長、お子さんに絵本の読み聞かせや物語の語り聞かせをたくさんしていただけば、必ず本好きなお子さんに育ってくれることと思います。           - 園 長 -

子は親の鏡

まだまだ寒い日が続きますが、時折のぞく青空は、春の予感を感じさせてくれます。昨年に引き続き少雪だったために新園舎の建築も予定通りすすみ、先日からは新園舎での生活が始まりました。月組さん・雪組さんは、短い間しか新園舎で過ごすことができなくて申し訳なく思いますが、充実した一日一日を送れることを願っています。
 先日の保育参観、講演会にはたいへん大勢の方々よりお出でいただきありがとうございました。「子どもが健やかに育つ5つのポイント」という題で教育長さんからとてもわかりやすく、楽しいお話をしていただきました。
そのお話しを聞いていて、以前読んだ「子どもが育つ魔法の言葉」(教育家のドロシー・ロー・ノルトさんと精神科医のレイチャル・ハリスさんの共著)の言葉を思い出しました。
その巻頭言の文章がとても参考になると思いますので、ご紹介いたします。
=子は親の鏡
 けなされて育つと、子どもは人をけなすようになる
 とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる
 不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる
 「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる
 子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる
 親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる
 叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
 励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる
 広い心で接すれば、キレる子にはならない
 誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
 愛してあげれば、子どもは、人は愛することを学ぶ
 認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
 見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる
 分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
 親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る
 子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ
 やさしく思いやりをもって育てれば、子どもは、やさしい子に育つ
 守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
 和気あいあいとした家庭で育てば、
 子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる=
 今年度も一カ月を残すばかりとなってしまいましたが、教育目標の一つでもある、「のびのびとたくましく」過ごしてほしいと思います。           - 園 長 -

                                

すべてのものに感謝の気持ちを

 アッと言う間に今年最後の月となってしまいます。今年はとても大雪になるという予報もあるそうですが、あまり大変なことにならないように祈るばかりです。10日の発表会には大勢のみなさまのご来場をお願い申し上げます。
 先日、教育委員会の視察で新潟市南区(旧白根市)にオープンした、新潟市アグリパークに行ってきました。この施設は、農業に触れ、親しみ、農業を学ぶ場を提供する、日本で最初の公立教育パークとして新潟市が作ったものです。
 ここでは大人だけでなく、小学生や幼稚園、保育園の子どもたち用のカリキュラムも用意されているので、授業や保育の一環として訪れることもできるのだそうです。広い畑では季節ごとに栽培されている野菜を採ることやそこでは実際に乳牛やヒツジ、ヤギなども飼われていて、牛の乳を搾ることなどもできるのです。
 当日、説明していただいた館長さんの言葉がとても印象に残っています。館長さんは小学生や幼稚園、保育園の子どもたちに必ず説明をするそうです。「このお母さん牛から搾ったお乳は、本当は子牛たちのためのものであり、それを人がもらうのだから、決して無駄にしてはいけないよ。」とか「このお母さん牛から生まれる子どもは男の子も女の子もいるけど、女の子はまた乳牛になるのでまだいいんだよ。かわいそうだけれど、男の子は2歳ぐらいになるとみんな肉になってしまうんだよ。」と。
 実は私も以前から、「乳牛は肉牛と違い、乳牛として一生を過ごすのだろうか」と疑問に思っていました。酪農家が多い北海道などとは違い、小千谷では身近に聞ける方がいなかったので、ずっと疑問になっていたのでしたが、最後に説明を受けました。何とこのお母さん牛たちもやがては肉になってしまうのだそうです。しかも、2年くらい乳搾りを続けるともうほとんどお乳はでなくなってしまうので、このお母さん牛たちの運命もその時までなのだそうです。
 人間のために乳搾りを続けたのに、結局は肉となってしまう。改めて現実の厳しさ、残酷さを知り、愕然としました。帰りがけには、とても辛くて牛たちと目を合わせることはできませんでした。
 牛肉というと、とかく私たちは「霜降り肉」とか「○○牛」とか、おいしさや高級感ばかりにとらわれています。「おいしく食べる」とか「楽しく食べる」ことも大切なことなので、否定するつもりはありませんが、かけがえのない大切な「命」をいただいていることも事実なのです。それらに対して、手を合わせて、「いただきます」と感謝の気持ちを表すのは、当然のことだと思います。
子どもたちには少し難しいこのことを先日のお参りの時に話をしたのですが、間違いなく親御さんに伝えてくれたお子さんがいて、私のほうが感激でした。
 - 園 長 -
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おぢや幼稚園

Author:おぢや幼稚園
小千谷認定こども園の園日記です!
園での出来事や、園長先生からのお話などなど
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