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「 森と星空が教えてくれること 」

毎日、本当に暑い日が続いておりますが、梅雨明けはもう少し先のようです。熱中症などにならないよう、体調には十分ご注意下さい。
先日、加賀乙彦さんの著書、「不幸な国の幸福論(集英社新書)」を読みました。その中で「森と星空が教えてくれること」というところがとても参考になると思いますので、ご紹介いたします。
=私は森が好きで、年に何度か信濃追分に滞在し、森の中を歩きます。人間がひとくくりにして橅(ぶな)や楢(なら)などと名づけた木々の一本一本が千差万別の命として存在し、風で枝や葉が擦れ合って音楽を奏でる。目を凝らすと、あちらこちらに多種多彩な虫がいて、小鳥たちがさえずり、花が咲いている。見あげれば、梢の隙間(すきま)から空が見え、雲が流れていく。
 森の美に浸りながら散歩していると、自分もまた自然の一部なのだということをしみじみと感じます。身も心もリラックスし、東京で暮らしているあいだにパサパサに干からびてしまった私という命の中心から、またエネルギーがこんこんと湧き出してくる。
 晴れた日には毎晩、外に出て空を眺めます。懐中電灯が照らす足元だけを見ながら畑の真ん中まで歩き、スイッチを消しておもむろに空を見あげると、まさに降るような星空。ときには新潟の海岸まで、遮るもののない日本海のうえにかかる満天の星空を見にいくこともあります。
 この星の一つひとつが、光の速さですら何年も何百万年もかかる遥か彼方にある。今、私を魅了している輝きは、恒星の核融合反応によって気が遠くなるほど昔に発せられたもので、あの星自体はもう消滅しているのかもしれない・・・・・・などと考えながら星空を眺めていると、人間という存在のちっぽけさ、命のはかなさを否応なく思い知らされます。と同時に、瞬く星々にやさしく見つめ返されているようで、心がシーンと静まってきます。
 そんなふうに、ときどき自然―――人間によってコントロールされた偽物の自然ではなく、大いなる自然の営みのなかに身を置くことは、幸せに生きるうえで欠かしてはならないことでしょう。単に、自然に触れることで癒されたり元気をもらったりするためではありません。ヒトという種が肥大させてしまった傲慢さに歯止めをかけるためです。
 自然から遠く離れた結果、日本をはじめ先進国と呼ばれる国の人間は傲慢になり、自分たちもその一部である自然を破壊してきました。その結果、多数の動植物を絶滅させ、発展途上国の人々を犠牲にし、人類全体の未来さえ危うくなっているというのに、目先の利益を求めて未だに環境を破壊し続けています。
 この半世紀のあいだ、エスカレートする一方だった愚行にそろそろストップをかけなければ、本当に手遅れになってしまうでしょう。そのための知恵を私たちに授けてくれるのが、自然なのだと思います。=
 みなさんも夏休みでいろいろなところへお出かけになることと思います。決して、テーマパークなどを否定するつもりはありませんが、人間が作り出した物は、人のこころに働きかける上でやはり限界があります。
 何もわざわざ遠くまで行く必要はないのです。ごく身近にある自然のもの、加賀さんの言われるように星空を見てその不思議さに感動したり、夕日の沈む美しさに感動したり、海の波音に耳を傾けたりと身の周りにもいろいろなものがあります。
 自然と触れ合い、感動する、そんな体験の多い夏休みをお子さんと一緒に過ごしていただきたいものです。
                                    
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