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物が豊かになると子育てが難しくなる

先日の「すぎのこ展」には、たいへん大勢の方々からおいでいただき、ありがとうございました。あいにくの天候でしたが、無事に終えることができました。小さな芸術家たちが思い思いに描き上げた絵画や作り上げた作品を十分にご堪能いただけたのではないかと思います。


 先年お亡くなりになりましたが、元文化庁長官で心理学者だった、河合隼雄さんの「こころの処方箋」という本を最近読み返しています。この本の中に「物が豊かになると子育てが難しくなる」という章があります。とても参考になることが書かれていますので、ご紹介させていただきます。
=(前略)心が大切と言っても、心を表現するということは難しいことだ。「私はあなたを心から愛している」などと子どもに言ってみても、それほど通じるものではない。物が豊かでないときは、物によって心を表現することがしやすかった。父親が宴会の席に出た折り詰めを持って帰ってくるだけで、子どもは大喜びし、「親の愛」を感じることもできた。あるいは、それを兄妹で「分け合う」ということの楽しさや難しさも体験できた。ところが、一人っ子の誕生日にとうてい食べきれない誕生ケーキを貰ったとしても、その子はあまり幸福にも思わないのではなかろうか。
 それでも親たちは昔のことに縛られていて、子どもには物を豊かにやれば幸福だと安易に考え、「心を使う代りにお金を使って」子育てをしようとしていないだろうか。子どもが何かを買って欲しいと言う。それはやめた方がいいと思っていても、「うるさく言うよりは」金を使う方が簡単だというので、つい言われたままに買ってしまう。親にすれば少し無理をして買ったので、子どもがそれを「察してくれる」と思っているが、昔の子どもほど「察する」能力がないのが現代の子の特徴である。彼らは親が簡単にものを買ってくれるので、親が本当に自分を愛してくれているのかどうかわからない。そこで、また前よりも高いものを欲しいと言う。このような悪循環の極みには、家庭内暴力などということさえ生じるのだ。
(中略)どんな時代であれ、子どもにとって自分が自主的に何かを欲し、自分自身の努力や忍耐によってそれを獲得することが楽しいことには変わりがない。ものが豊かになってくると。このようなことが自然に生ずることが難しくなってくる。その点を親が心得て、それなりの工夫をするなり、心を使うなりしなければ、ものの重みによって子どもたちの心が潰(つぶ)されてしまうことになるだろう。=

 子どものものを欲しがる気持ちがわかり、それを買ってやれるのに、がまんするには相当なエネルギーが必要だと思いますが、時にはがまんしなければならないほど、今は豊かな時代だと思います。自分の中にしっかりとした基準を持つことが大切です。
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